新社会人になると、業務内容以外に覚えなければいけないビジネスマナーは思った以上にたくさんあります。そのなかでも、会議や来客の際に頼まれるお茶出しは、簡単そうに見えてとても奥が深いものです。
日本独自の文化であり、おもてなし所作として代表されるお茶出し。一杯のお茶で、来客者をほっとさせる効果があります。来客者へ最大限のおもてなしをする。そのためにも、美味しいお茶の淹れ方を覚えておきましょう。
お茶の淹れ方
・お茶を冷めにくくするため、茶碗にお湯を入れてあたためておきます。急須にはお茶の葉とお湯を入れ、1分ほど蒸らすとよいでしょう。 茶碗のお湯はお茶を淹れる前に捨てておきます。
・お茶の濃さが均等になるように、少しずつ順番に注いでいきます。お茶の量は茶碗の7分くらいを目安にしましょう。
・茶碗と茶托は別々にお盆に乗せます
お茶の出し方
・ドアをノックし「失礼します」と声をかけて入室します。入室の際に軽く会釈をするとよいでしょう。
・お茶をお出しする準備は、サイドテーブルかテーブルの下座側(入り口側)の端に盆を置いて行います。
・お盆の上で茶碗を茶托の上にセットします。
・できるだけお客様の右側から「どうぞ」と両手で静かに差し出します。お客様がお話し中の場合は、声をかけず目礼のみにとどめましょう。 茶碗に絵柄がある場合、絵柄をお客様に向けてお出しします。
席次とお茶を出す順番
お茶出しの基本マナーは合っていても順番を間違えるとお客様に失礼にあたります。そのため、どこに座っているのが上座・下座と確認して出すように心がけましょう。
ドアから一番遠い、ソファの奥が「上座」となります。そのため、奥のお客様から出します。
但し、会社や人数によっては、真ん中が「上座」となる場合もあるため、社内の一番偉い上司の前に座っている人が偉い人、という見分け方もあります。臨機応変に対応しましょう。
困ったときの対処法
・お客様の後ろに通るスペース・右側にスペースがない場合
→ 無理矢理狭いスペースに入ろうとすると、逆に迷惑になります。 「前から失礼します」と添えて前から出します。 お客様の左側にスペースがあるなら、左側から出すようにしましょう。
・お客様が2人以上並んで座っていて、右側から出すことができない場合
→ 無理矢理お客様の間に割り込んではいけません。 また、お客様の後方からお茶を出すときは、気づかないお客様と接触し、お茶をこぼしてしまったり火傷させてしまう可能性もあります。十分注意しましょう。 右から、左からということを気にせず空いているスペースから出す。
・お客様が1人、2人3人4人…たくさんいる場合
→ 社内の人間がその場にいる場合「自分達で回すから」と引き受けてくれることが多いです。その厚意に甘えないのは、かえって迷惑になります。 お茶を引き受けると言ってもらったなら、その厚意に甘えましょう。
その他の飲み物の出し方
【冷たいお茶・飲み物】
コースターを敷き、その上にグラス・コップを置きます。暑い日は熱いお茶より冷たい飲み物の方が喜ばれます。
【コーヒー・紅茶】
カップの取っ手は右側にして、ソーサーと一緒に両手でお出しします。スプーンやミルク、砂糖はソーサーの手前に置きましょう。
【お茶菓子・おしぼり】
お茶菓子はお客様から見て左側に、おしぼりはお客様から見て右側に置きます。
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